「会社を辞めてフリーランスになります」
13年間勤めた外資系金融機関を自ら辞め、フリーランスになりました。
周りからの反応や、辞めた理由を振り返ってみたいと思います。
目次
退社決意
こんにちは。48歳、フリーランスで仕事をしている”Yozhik”(ヨージック)と申します。
2021年4月末をもって、13年間務めた外資系生命保険会社を退職しました。
従業員を大切にする会社で、何の不満もありませんでした。
ただ、2020年の秋頃から「このままでいいのだろうか?」と、漠然と思うようになっていました。
これといった趣味もなく、毎日ひたすら仕事をこなす。
人生100年時代と言われる中で、このまま60歳まで会社員を続け、そのあとは?
違和感が1カ月続いたら、何か違う行動を起こそう。
毎日同じことを続けて、違う結果を望むのは意味がない(たぶん)。
そこで、思い切って会社に申し出ました。
「会社を辞めて、フリーで仕事をしてみようと思います!」
役員から出た言葉は
「この時代に正気か?路頭に迷うぞ」でした。
確かにそうかもしれません。
この安定した会社にいれば、あと10年は仕事ができるし、給料も保証されるでしょう。
でも、私にとっては、このままではいけないような気がしたのです。
役員の理解をいただき、無事に退職することができました。
私の急な決断を許してくれた会社には、本当に感謝しています。
本当に不満はない
辞める時に多くの人からこの質問をされました。
「何が不満なの?」
とても難しい質問です。
時代の流れが変わっていく中で、なんとなく、取り残される気がしたのです。
時代の流れとは、新型コロナウイルスによる世の中の劇的な変化です。
コロナの影響
新型コロナウイルスは国を越え、貧富の差を越え、全ての人を襲いました。
中間管理職の私には、マネジメントという点でジワリと悩ましい影響が出ていました。
在宅勤務が続く中で、メンバーのモチベーションが大きく下がり
「達成感を感じづらい」「仕事の意味を見い出しづらい」という意見が増えました。
これは実は私も同じでした。
今まで行ってきた仕事なのに、なぜこのような思考になってしまったのでしょうか?
これは、”仕事のやりがい”と大きく関連していると思います。
家で仕事をしていると、周りの仲間と会話する機会が減ります。
一方で、自問自答する機会が増えていきます。
耐え忍ぶべき仕事に臨んだ際、これまで押し殺していた感情があふれ、
「私は今、どのような形で社会に貢献しているのだろう?」
と、不用意に危険な思考へ自分をいざなってしまいます。
ロシアの文豪ドストエフスキーは、弾圧を受けてシベリアで懲役生活をした時がありました。
そのときの生活を「死の家の記録」でこう語っています。
受刑者にはレンガを焼かせたり、畑を耕せたりする。
どんな過酷な仕事であっても、家が建ち、食料が生産されればやりがいとなる。
自分の働く意味を見出せるから、苦しくとも耐えてゆける。
立派に仕上げようという気さえ起こる。
しかし、もし・・・
水を一つの桶から別の桶に移し、またそれを元の桶に戻す作業を続けさせたら、囚人はおそらく5日も持たないだろう。
形のない仕事が増えている中で、自分の仕事の価値を信じ続けることが大事なのではないでしょうか。
任されていた仕事が大変重要で価値のある仕事であるにもかかわらず、ここが揺らいでしまったというのが、私の弱さだと思っています。
これから人生100年時代を生き切るにあたって、
◎ 自分にとって生きがいと感じられる仕事がしたい
と思いました。
この思考に至った時点で、組織の管理職として失格です。
いっそのこと職を辞してフリーにでもなってみよう、という結論に至ったわけです。
コロナ禍の混乱が、私の思考の後押しをしてくれました。
これから自分を見つめ直し、これまでの自分の仕事のやり方を見直していこうと思います。
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