研修の終わり方【研修構築のコツ】

研修の終わりはどのように締めくくっていますか?

A:受講者へ感謝を込め「ご視聴ありがとうございました」というスライドで締める
B:受講者に伝えたい「メッセージ」と動画で締める

 

効果的な締め方はB

研修の締めは受講者の記憶に残る一番大切な時間です。
このゴールデンタイムを、謝辞で終わってはもったいないのです。

どんな研修も、目的は行動に移してもらうこと。
人は感情の生き物ですから、理屈で分かってもなかなか行動に移すことができません。
研修を運営する側は理屈を伝えただけで満足をしてしまいがちですが、きちんと実行に移してもらうよう誘うことが大切です。

その点、エモーショナル動画は感情に訴えることができるので、相手の心に残せるのと同時に強い動機づけを与えることができます。
このように効果的なエモーショナル動画ですが、研修で効果を高めるためには使い方に工夫が必要です。

 

受講者を動機づけさせるにはコツがある

実は同じ動画を流した後でも、受講者を動機づけられるときと、そうでないときがあります。
最初は受講者の違いだと思っていたのですが、どうやら動画を流す前にコツがありました。
そのコツは、講師が受講者を感情脳へ切り替えるようにすることです。

感情脳

感情脳へ切り替えるとは?

米国スタンフォード大学で次のような実験が行われました。
大学生に寄付金を募る際に2つの方法で案内を行います。

A:数学の計算をしてから、その後に寄付金の案内を行う
B:家族のことに関するディスカッションをしてから、その後に寄付金の案内を行う

出典:チップ・ハース、ダン・ハース著「アイデアのちから」

結果、Bの方が圧倒的に寄付金を集められました。
人は感情脳にされてから話をされたほうが心が動きやすいということです。

 

動画を流す前に行うこと

エモーショナル動画を見てもらう前に、講師は感情脳へ切り替えるお手伝いをしておきます。
例えば、以下のようなワークに取り組んでもらっておくと、人は感情脳になります。
✅ 家族とどのように生活しているかを考える時間を持つ
✅ 自分の成長を一番望んでいる人は誰かを考えてもらう
✅ 子供の名前を考えるときに大切にしたことを思い出してもらう
など、動画で伝えたいこととつながりのあるワークやディスカッションをしておくとよいと思います。

 

まとめ

・研修の終了時はエモーショナル動画で締めると、記憶にも残り行動の喚起ができる
・エモーショナル動画を流す前には、感情脳へ切り替えるようなワークをしておく

今日の受講者は感受性の低い人が多かったな・・・
と言う前に、運営側で行えることを精いっぱいやり、受講者のやる気に寄与していきましょう!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP